季節は巡る。
 今年も可愛らしい薄桃色の花弁が舞降る。

 「去年と同じね」

 春の日差しのような君の笑顔。

 「違うよ」

 去年と同じものはひとつも無い。
 全部(すべて)が真新しい息吹。

 この春は
 ……生まれたての、たった一度だけの春。





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祐浬 2004/3/31