「フランソワーズ?」

 海原を渡って来る風が急速に冷えてきたのを感じ、ジョーは隣に座るフランソワーズを心配げに覗き込む。

 麓まで秋が降り、日に日に昼間の時間が短くなっていくことを実感できるこの時期は、昼間はあたたかくとも、朝晩はぐっと冷える。
 移り変わりゆく季節に…、穏やかに流れてゆく時間に…、ただただ身を委ねてぼんやりと過ごすのは悪くない――― 1人だったら、陽が海へ堕ちるまでの黄昏の時間を、このまま此処で過ごすのだが……、掛け替えのない大切な女性が傍らに寄り添う今日は、そろそろ引き上げるべきだろう。

 大きく傾いた黄昏色の陽の光を正面から浴び、眩しそうに目を細め、静かに…、でも幸せそうに穏やかに茜色に染まった海を眺めていたフランソワーズは、名前を呼ばれ、びくっと小さく身体を震わせると、ゆっくりと彼と視線を合わせ、「なぁに?」と小首を傾げて見せた。

「っっ///」

 彼女のその可愛らしい仕草と、真っ直ぐに自分を捕らえる澄んだ瞳、そして、至近距離にある彼女の艶やかな唇に、どきっとし、ジョーは慌てて視線を逸らす。

「? …ジョー? どうかしたの?」

 彼の不審な行動の原因が自分にあるとは全然全く気付かず、フランソワーズは自分から逃げた視線を追うように、ジョーを覗き込む。

「あ、いや……、その……寒くないかい?」
「……大丈夫よ」

 彼が自分を気遣ってくれているのだと知り、フランソワーズは嬉しそうに…、恥ずかしそうに微笑みながら答える。

「そ、それならイイけど…」
「ジョーこそ、そんな薄着で平気なの?」
「僕は……全然平気だよ」
「ホントに?」

 フランソワーズは彼の言葉を確めようと躊躇う事無く、彼の膝の上に無造作に置かれている大きな手に…、その指先に触れてみる。
 しっかりと上着を着ている自分とは違い、彼はシャツ1枚―――当然、彼の方が冷たくなっているものだと思ったが、予想に反し、彼の手はあたたかかった。

「え……?」
「……っ」

 彼女の予想外な行動に驚いたものの、ジョーは直ぐに彼女の指が冷たく凍えている事に気付き、その手を包み込むように握り締める。

「ぁ///」

 彼を捕らえていた筈の自分が、逆にあっさりと彼に捕らえられてしまったことに戸惑うと同時に、しっかりと伝わって来る彼のぬくもりに、フランソワーズは頬を染める。
 どぎまぎしがら、顔を上げたその刹那…―――
       指先にあるぬくもり以上の"温度"が、かすめるように唇に触れた。

「っ//////」

 彼との距離が辛うじて視点が合うほどに遠退き、閉ざされていた妖艶な赤茶色の瞳に自分が映り込みはじめてから、フランソワーズは自分の身に何が起こったのかを理解する。

 ―――不意打ちのキス。

 しかも、彼との狭間はそれ以上に広がる事無く、吐息のかかる距離で留まっていて、俯くことも、目を逸らすことも出来なかった。

 いや、違う……
 目が逸らせなくなったのは、彼の魔力的な瞳(視線)に囚われたから。
 その圧倒的な磁力に、一瞬で堕とされてしまったから。

「帰ろうか?」
「え? ……ええ」

 彼からあっさりと帰途を提案され、フランソワーズは戸惑いつつも承諾する。

 でも、言葉とは裏腹に、ジョーは未だに至近距離に留まったままで……

 聴こえるのは―――風と波の音。
 そして、早鐘を打つ自分の心臓の音。

 唇に色濃く蘇る……彼の温度と湿度。

「ジョー…?///」

 これ以上の沈黙に耐えられず、フランソワーズは、そっと彼の名を呼ぶ。

「ん?」
「あ、あの……帰らない、の?///」

 おずおずと尋ねると……、射抜くような熱くて強い彼の視線が、ふっと和らぎ、悪戯げな笑みに変わり…―――

「帰るよ。……このキスが終わったら、ね」













とってもお洒落&美麗イラスト満載♪なサイトZERO2*マニア』様の水無月りらさまより、わたくし・紫音は、めちゃくちゃ素敵なキリリクイラストを頂戴してしまいましたっっ(*><*)!!♪

……正式には、踏ませていただいたのは、またしても正真正銘のキリ番ではない、ニアピンNo.ばかりだったんですけれども……(・_・;);;;
当時、りらさん家にお邪魔させていただくと、なぜかよくジョーくん&フランちゃんOnly♪なNo.に恵まれ(笑)、ずーずーしくもひょこひょこご報告させていただきましたところ///、ありがたくもニアピン賞として認定してくださったのです〜(T-T)♪

そんなこんなで、ちゃっかりリクエスト権をGetしたわたくしは――。
りらさんに、
『・・・いぢめですね?T-T』
と言わしめたお題を、さらりと容赦なく提言♪
(↑こらこらこらこらーーーっっ(笑);;;)
だってっ(><)!
りらさんの、ジョーくん&フランちゃんの『ちう』シーン///……ほとんど描かれたことがないと聞いてしまっては、なおさらぜひぜひ拝見させていただきたいではないですかっっ(*><*)///♪(うふ♪)


――かくして、このような私のワガママを、受けて立って……もとい(笑)、快く受け入れてくださったりらさんからのpresentが、こちらのとっても素敵なイラストなのです〜〜〜(*><*)!!♪


この、平和なひとときの中での2人のワンシーン……みなさま、ご覧になられていかがです?
ジョーくんもフランちゃんも、何かこう、仕草といい雰囲気といい……『ちう』に慣れてる感じ、しませんかっ(*><*)!?///
やーーーんっ、りらさんったら、『描くのに慣れてない』なぁんておっしゃりつつも、肝心の2人は……ねえええぇぇ♪(笑)
(↑誰に同意求めてるんだ??(笑))


そして、今回はなんとっ!
りらさんのこの素敵なイラストに、祐浬さんが、これまた素敵なミニstoryを添えてくれましてっっ(*><*)///♪
(↑えっと、厳密には、私がりらさん&祐浬さんにおねだりして、許可をいただきましたっ(嬉)///♪)
初めての豪華な共演をこんな風に実現してもらえるなんて、私ってば幸せモノです〜〜〜(T-T)♪(←笑)
(感謝の気持ちを込めて、タイトルは僭越ながらわたくしがつけさせていただきましたっm(_ _)m;;;)


りらさん、この度は、私のワガママ(爆)にこんな綺麗なイラストで応えてくださって、ほんっっっとにありがとうございました(T-T)!!♪
(darlingも、ありがとね〜〜〜(*^-^*)♪)
お2人には、いつもたっくさんお世話になりっぱなしではありますがっ(汗)、これからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m///




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Story by 祐浬 2008.10.27