― Story by Yuuri & Illustration by Shion ―





 少し熱めのお湯が、細いながらも鍛えられた――その筋肉(躯)をなぞるように伝い流れていく。
 彼の身体に傷がひとつもないのはめずらしく、それは平和な時間(とき)が長く続いている証拠でもあった。

(こんな時間が、ずっと……続けばいいのに……)

 そういつも思い、願っている。
 けれど、その願いが届いたことは一度もなく、ある日突然『穏やかな日常』は壊れ、『島村ジョー』から『009』に還される。

 それでも……、
 叶わないとわかっていも、願うことはやめられなかった。

 いや、正確には……そう貪欲に願うようになったのは、彼女と出逢ってから、だ。
 それまでは、世界がいつ滅びようが、『現在(今)』という『時間(現実)』が壊れようが構わなかった。
 寧ろ、それを望んでいた。
 だから、BGに捕えられ、人間(ひと)に非ざるモノとなったと知ったとき、罰がくだったのだと思った。
 そして同時に、これでこの不要な命を誰かが簡単に摘んでくれるかもしれないと、心のどこかで期待していた。

(それなのに……)

 彼女が自分のすべてを変えた。
 
 『穏やかな日常』を知らず、それを望んでいなかった自分が、彼女と出逢い、彼女に触れ――『彼女とともに過ごす日常』を焦がれて、欲するようになった。

(たった1人の女性が自分をここまで変えるなんて……、あの頃は、思ってもいなかった、な)

 自分たちのすべてを奪い尽くし、決して消えることのない黒き十字架を捺した輩たちを許すことはできない。
 けれど、あのとき運命の歯車が狂わなかったら、自分たちは出逢えなかった。

 皮肉過ぎる巡り合わせに…、変えられない過去に、曖昧な笑みを零すと、ジョーはシャワーの栓を閉じ、濡れて頬に貼りつく髪を無造作に後ろにかき上げる。

 躯に甘く残る疲労感と、眠気という魔を消し去るには、この方法が―――熱いシャワーを浴びるのが、ジョーには一番だった。

 12月も半ばを過ぎると大気はぐっと冷え、否応なしに本格的な冬の到来を感じさせる。
 研究所内は空調施設が整っているのでそれほど寒くはならないが、それでも朝の凍えた空気が窓から伝わってきて、ベッドと睡魔から抜け出すのはなかなか困難だった。

 できることなら、あたたかい布団の中で、眠り姫を抱き締めながらずっと微睡んでいたかったのだが、今日はドルフィン号のメンテナンスをみんなで行う予定になっているので、いつまでも寝てはいられない。
 約束の時間に遅れようものなら、仲間たちから制裁(冷やかし)を受けるのは必至。

(そろそろ、フランソワーズも起こした方がイイかな…?)

 集合時間までにはまだ若干余裕があるが、女性の方が何かと身支度に時間がかかる。
 夕べは幾分手加減したとはいえ、3度も彼女の熱く濡れた内側(なか)に己を注いだのだ。そうそう機敏には動けないだろう。

(ホントは、もう少し手加減するつもりだったんだけど…)

 彼女の肌に触れていると、どんなに欲望を解き放っても、枯れることも、尽きることもなく、さらに欲しくなってしまう。
 もっともっと深くまで溺れ、融け合っていたくなる。

 ジョーは手早くタオルで身体を拭き、身支度を整えると、タオルを肩にかけたまま浴室を出る。
 カーテンが閉まったままの室内はまだ薄暗く、眠り姫は自分がベッドを抜け出したときと同じ体勢で毛布にすっぽりと包まり、幸せそうにすやすやと寝息を立てていた。
 あどけない……、夕べの可愛らしくも妖艶な彼女とは全然違う無垢な表情を見、自然に笑みが零れる。

(起こすのは、可哀想だけど……)

 少しだけ躊躇った後、ジョーは部屋の電気を灯す。
 夜が明けるのが遅い季節とはいえ、充分陽は昇っているため、部屋を明るくするにはカーテンを開ければ良いのだが、研究所に仲間たち全員が揃っているこの状況では、万が一(窓から覗かれる)という危険性がある。
 毛布の下は一糸纏わぬ姿の彼女。そんな彼女の姿を、自分以外の者の目に触れさせるわけには絶対にいかない。

 眩い光に晒されて、フランソワーズはぴくっと小さく震えると、幼い子どものように顔を顰め、毛布にを引き上げ潜り込んでしまう。

「フランソワーズ、起きて」

 そのあまりに可愛過ぎる彼女の仕草に、くすくすと微笑いながら、ジョーは毛布に隠れ切れていない寝癖のついた柔らかな亜麻色の髪を撫でる。

「そろそろ起きないと、だよ?」
「………………ん。……もう……そんな…時間?」
「7時半を過ぎたトコロ。シャワー浴びるのなら、起きた方がイイと思うけど?」

 昨夜、経営している店から大量の食材を研究所へ持ち帰って来た張大人は、「朝ゴハンは1日の基本ヨロシ。オイシイ中華粥を準備するから、皆、8時半にダイニングに集合アル」と意気込んでいた。
 彼も久し振りに仲間たちへ料理を振る舞えるのが嬉しいのだろう……が、大人があれほど気合いが入っているときに約束の時間に遅れると、かなり大変なコトになる。

「……起きる」

 まだ半分寝ています、と言わんばかりの口調でフランソワーズはそう呟くと、そろそろと毛布をおろし、開かない瞼を指先でこする。

「躯、ツライなら、浴室まで運んであげようか?」
「っ!? だっ、だいじょうぶっ」

 ジョーのトンデモナイ(しかも本当にやりかねない)提案に、フランソワーズは霞んでいる意識を無理矢理浮上させ、瞼をうっすらと押し開く。

 眩い光に描き出されているのは、悪戯げなジョーの顔と…―――

「きゃ……っっ!?」

 否応なく見えてしまったモノに、フランソワーズは驚き、慌てて毛布の中に顔を埋める。
 その性急な動きに触発されてか、首に鈍い痛みが走り、思わず顔を歪めた。

「フランソワーズ?」
「も、もうっ、ジョーったら、ちゃんと服を着てちょうだい」
「え? 服?」

 フランソワーズの驚きっぷりに、ジョーは小首を傾げる。
 確かに、下はきちんと身に着けているものの、シャツは羽織っているだけなので、その隙間から肌は覗いている。
 初心(ウブ)な彼女はそんな自分の姿をいつも真っ直ぐに見れず、真っ赤になる―――が、今朝の反応は、それよりもかなり……濃い気がした。

「……服なら、着てるけど?」
「ホント?」
「うん」

 ジョーの返事を聞き、フランソワーズはおずおずと毛布から顔を上げ、恐る恐る瞼を開く…―――

「きゃあぁぁぁぁっっ!! っっ!?」

 が、ほんの一瞬碧い瞳を覗かせただけで、悲鳴とともにすぐに目を閉じ、そのままさっきよりも深く毛布の中に隠れようとした……のだが、半ばで首筋を押さえて蹲ってしまった。

「っ!? 痛むのかい?」

 必死に痛みを堪える彼女に、ジョーは顔色を変え、心配そうに彼女の様子を窺う。

「……平気。ちょっと……痛かった、だけ」
「痛むのは、首かい? ちょっと診せて」
「大丈夫、よ。それより……、……お願いだから、早く……服を着て。そんな恰好でいたら、風邪をひいてしまうわ///」

 フランソワーズはゆっくりと毛布を引き上げて顔半分を隠し、視線を明後日の方向へ向け……絶対にジョーを見ないようにしながら、懇願するように告げる。

「え?」

 彼女のその言葉で、ジョーは自分が抱いている『違和感』が『勘違い』ではなく、『現実』であることを確信した。

 ――恐らく、彼女の眼に何らかの異変が起こっている。

「フランソワーズ、眼のスイッチは切ってあるんだよね?」
「え? ええ」
「なら、もう一度、しっかり僕を見て」
「で、でも……」
「大丈夫、だから。目を逸らさず、見てごらん」

 ジョーは床に膝をつき、彼女の瞳に全身が映らないように(ベッドで隠れるように)配慮してから、彼女に優しく促す。

 フランソワーズは促されるがまま、ゆっくりと視線を彼へと移し、耳まで真っ赤に染まりながらも、じっと彼を見つめる。

「僕の服、ちゃんと視えてるかい?」
「ううん。あ……、もしかして、服……着てる、の?」
「ああ」
「でも、私、透視なんてしてない…」

 フランソワーズもやっと自分の身体(眼)の異常に気づく。
 サイボーグとして強化された"眼"は、遥か遠くの景色も、本来なら視えるはずのない壁の向こう側も映し出すことができる。
 だが、今は"眼"は起動させていない。起動させていなければ、ごく普通の……普通の人間と何ら変わらない景色しか見えないはずだ。

 なのに、何故か、今は微妙に透視してしまっている。

「どこまで視えてる? 壁の向こう側も視える?」
「ううん。それは、全然」
「僕の身体の内側(なか)は?」
「それも視えていないわ。視えないのは、服だけ…みたい」

 コンクリートの壁も、強化されたジョーの身体の内側も視えはしない。透視してしまうのは、本当に薄い"布"のようなものだけ。

「まったく制御できない、ってことかい?」
「待って。…………あ、違う、みたい。遠視も透視もできるけど……、きゃぁ! 痛っ」

 フランソワーズは、自分の眼の異変がどれほど深刻なのかを試してみる。
 すると、眼の回路はいつもと変わらず開く(起動する)ことができ、研究所の外の様子が色鮮やかに視えた。
 が、少し視線を逸らした瞬間、ガレージで愛車を拭き上げている"全裸の"ジェットの後ろ姿が映り…―――
 そして驚きのあまり動いてしまい、首が痛む―――という悪しきパターンに陥る。

「視なくてイイからっ!」

 彼女が何を視てしまったのかを……、ここには彼女以外は男しかいないことを思い出し、ジョーは大慌てて彼女が能力(ちから)を使うことを制する。

 例え家族同様に思っている仲間たちであったとしても、自分以外(イワンは仕方がないとして)の"オトコ"を彼女の目に映したくはない。

「博士に診てもらった方がイイけど……」

 彼女の異変の原因を突き止め、治療できるのはギルモア博士だけだ。
 だが、親代わりの博士とは言えども、服だけ透視してしまう彼女の前に連れて来るワケにはいかず……

「透視してしまうのは、薄いものだけなんだよね?」
「ええ…」
「防護服は?」
「それは……透けないみたい」

 フランソワーズはクローゼットの中の防護服を視、答える。

「なら、加速装置対応の服なら大丈夫だろうけど…」

 グレート(変身できるので)とピュンマは、恐らく自分(ジョー)の服が着れるので大丈夫だろう。加速装置能力を備えているジェットも問題ないし、アルベルトは彼の服なら着れるはず。
 問題は、身体の大きいジェロニモと、独特の体型の張大人と博士。

(あ……、そういや……)

 ジョーは、以前、大人に自慢げに見せられた『あるモノ』を思い出す。

「透視してしまうのは、薄いものだけなんだよね?」
「たぶん……」
「扉や家具は透けない?」
「ええ」
「なら、きっと……大丈夫かな…?」
「え?」
「とにかく、博士を呼んでくるよ」

 一刻も早く彼女の苦痛と苦悩を取り除いてあげたくて、ジョーはすくっと立ち上がる。

「っっっ??!!!/////// ジョーのばかっっっ!!」







「寝違え、ですか?」
「そうじゃ」

 フランソワーズを診察したギルモア博士は、どこか不審げながらもほっとした表情を浮かべて自分の診察結果を繰り返すジョーを、温和な笑みを浮かべながら肯定する。
 その出で立ちは、そんな微笑みとは不釣り合いの、異様な―――甲冑(所謂、鎧)姿。

 最先端のハイテク機器の宝庫であるこの研究所には、恐ろしく似つかわしくないその古びた甲冑は、以前、張大人が、『日本の有名な武将のもので、どんどん値が上がる』、や、『アナタだから破格の値段で譲る』、などと古物商に言われ、決して安くはない値段で購入したものだった。
 胡散臭い(騙されている)と誰もが思ったものの、大人の夢を壊すことはできず黙認していたのだが、こんなトコロで役に立つとは思わなかった。

「それじゃ、手術は…?」

 しっかりとパジャマを身に纏い、ベッドにちょこんと……クッションを抱き締めるようにして座っているフランソワーズは、博士のなんとも滑稽な……、けれど、意外に似合う鎧武者姿(何故かしっかりと兜まで着用)に、湧き上がる笑みを必死に堪えながら問う。

「必要ないじゃろう。寝違えは安静にしとれば2、3日で治るじゃろうて。寝違えが治れば、眼の機能も正常に戻るはずじゃ」
「でも、寝違えで、彼女の眼の機能がオカシクなるなんて……」
「フランソワーズの能力は神経と密接に関わっておる。首は特に脳に近いからのぅ。おそらく、強い痛みが眼の回路を司る神経に影響し、完全にオフできないようにしてしまっておるんじゃろう。症状があまりに酷いようなら手術も必要じゃろうが、透視能力が僅かに起動しているだけで、日常生活には支障がない。それに、2、3日で治る可能性が高いのに、わざわざ身体にメスを入れることはないじゃろうて」

 博士は、そう丁寧にジョーとフランソワーズに説明する。
 簡単な手術であっても、身体にメスを入れればそれなりのリスクが生じる。
 まして眼の調整となれば、どうしても繊細で高度な手術となり、場合によっては数日間、彼女は光を失うことになるかもしれないのだ。
 このままでも数日間で回復する見込みがあるこの容態では、そんな危険を冒す必要はない。

「いや、でも……日常生活にまったく影響がないワケじゃ…」

 加速装置対応の服に着替えたため、彼女が目前のジョーに対して目のやり場に困ることはなくなったが、研究所には他の仲間たちが……、加速装置対応の服が着れない者がいる。(残念ながら甲冑は一組しかない;;;)

「フランソワーズが良くなるまでは、第一戦闘配備(防護服着用義務)にしておけばイイじゃろう」
「そんな……、みんなに悪いわ」

 非常時でもないのに1日中防護服を着ていることを強いるなんて、そんなこと申し訳なさ過ぎる。

「それなら、この部屋から出なければ良いよ」
「そうじゃなあ……寝違えと言えども立派な病気、一種の結合織炎じゃ。ここで安静にしているのが最善策じゃな」
「でも、今日はドルフィン号のメンテナンスなのに…」
「なぁに、お前さんたちがいなくとも何とかなるじゃろうて。イワンもさっき起きたことだしのぅ。心配は要らんよ。湿布と痛み止めを用意しておくから、ジョー、後で取りに来なさい」
「わかりました」

 ジョーの返事を聞くと、博士は「よっこらしょ」と立ち上がり、重みのある甲冑に少し足を取られながら……、けれど、どこか楽しそうに部屋を出ていく。

「博士、案外気に入っているみたいだね、あの恰好」

 博士を廊下まで見送り、念のために扉に鍵をかけてから、彼女の元へと戻ったジョーはそう言って首を竦めてみせる。
 フランソワーズはくすくすと微笑みながら、「そうね」と同意した。

「とっても楽しそうだったわ。ただ、ちょっと……博士には重たいみたいね」
「だね。博士のことだから、気に入り過ぎて、軽くて丈夫な自分用の鎧を作りそうだなぁ…」
「まぁ、ジョーったら……、…っ」

 本気で危惧するジョーがおかしくて、フランソワーズは思わず吹き出す。だが、その振動が首に響いてしまい、小さく顔を歪めた。

「痛む?」
「少しだけ。でも、動かなければ平気だし、大丈夫よ」
「ごめん……。僕の所為だ」

 苦痛の表情を笑顔で覆い隠す健気なフランソワーズに、ジョーは自分の非を認め、詫びる。

 快楽に呑まれ、意識を飛ばした彼女を"寝かせた"のは自分だ。
 いつものように彼女の体勢が苦しくならないよう気遣ったつもりだったのだが、抱き寄せ(腕枕し)眠ってしまった後、きっと彼女に負荷をかけてしまったのだろう。

「ジョーの所為じゃないわ。寝違えは、1人で寝ていても起こるものよ?」
「だけど……」
「それに、ね……。痛いのはちょっと辛いし、眼がコントロールできないのは困るけれど……、でも…………こうしてジョーとずっと一緒にいられるのは…………嬉しい、から…」
「フランソワーズ……」

 恥ずかしそうに……ほんのりと頬を朱に染めながら、消え入りそうな声で本音を告げるフランソワーズに……、そのあまりの可愛らしさに、ジョーもつられて頬を染める。

「みんなに作業を押し付けてしまってるのに、こんなふうに思うのは……、やっぱり不謹慎かしら?」
「いや……だったら、僕の方が不謹慎だよ」
「ジョーの方、が?」
「だって……こんなことになって、眼と耳の能力を持つのがキミで良かった、って……、そう、改めて思ってるし…」

 ジョーは言葉を選びながら、秘めていた本音を暴露する。

「どうして?」
「どうして、って……。もしキミ以外の誰かが眼と耳を強化されていたら……、いつでも自由に覗けるってコトだろ?」
「覗く? 何を?」

 彼の意図するところが読み取れず、フランソワーズはきょとんと彼を見上げる。

「だから……、キミの裸とか、僕たちが抱き合っている様子とか…」
「……っっ!?//////」
「も、もちろん彼らのことは信頼しているよ! けど……、今回のようなコトもあるし、……オトコだから、魔が差すことも……その…絶対にない……、とは言い切れないだろうし…」

 思いっきり驚き、頬を赤くするフランソワーズに、ジョーは慌てて弁明する。

 仲間たちのことは、この命を預けられるほどに信頼し、信用している。
 けれど、彼らとて"オトコ"だ。
 魅力的な女性に興味がないワケはないだろう。
 覗けるのならば……、しかも、覗いていること自体、他の誰にも気づかれないのであれば……、万にひとつくらいは、悪しき誘惑に負けてしまうことがあるかもしれない。

「…………ジョーも、……そうなの?」
「え?」
「もしも、ジョーが私のような眼を持っていたら……、他の女のコを覗いたりするの?」
「まさかっ」

 不審げで、どこか淋しそうな彼女のその問いを、ジョーは即刻、きっぱりと否定する。

「僕はそんなコトしないよ!」
「でも、オトコは魔が差すことがあるって言ったじゃない」
「言ったけど……、僕は、キミ以外の女のコなんて興味ないよ」
「私なんかより、ずっとずっと綺麗で、プロポーション抜群なヒトが相手でも?」
「だから、興味ないって」
「ホント?」

 すっかり拗ね切ってしまったフランソワーズに、ジョーは内心かなり焦りながら、「ホントだよ」と頷く。

「僕が見たいのはキミだけよ」
「……もう見飽きたんじゃないの…?」
「全然! 飽きてたら夕べ3回もシないし、今もできることなら隅々まで見たいって思っ……、あ」


 ―――次の瞬間、フランソワーズの膝の上にあったクッションが、ジョーの顔面にヒットしたのだった。





「……ばかっ//////」



― Fin ―





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祐浬 2013/12/20(2014/1/6UP)