移ろい

― Story by Yuuri ―




さらさらと流れる涼の風。
ほんのりと色付き始めた木々。

季節はゆらゆらと揺らめきながら……静かに移り変わっていく。

時間(とき)は、こんなにもゆっくりと優しく流れているのに、
私はその流れに身を委ねることを許されず、
独り、零れ落ちてしまった。

「貴方も、なの?」

ふわり、と舞う、ほのかな光。

(貴方も・・・取り残されてしまったの?)

自分が飛ぶ(生きる)筈だった…大勢の仲間達が乱舞する夜(季節)から…。

たったひとり。

それでも、懸命に輝こうとするのは……
自分を見つけて欲しいから。
自分という存在を、確かめて欲しいから。

誰に?



……愛する者(ひと)に。



「ジョー…、早く私を…見つけ出して…」




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