記念撮影
 
― Story by Shion ―

 

 


「フランソワーズ、ちょっと……いいかな?」
「ジョー……どうしたの?」
「実はギルモア博士から、このカメラに入ってるフィルムを現像に出しておいて欲しいって頼まれたんだけど……」
「あら、でもこれ……まだあと1枚、フィルムが残ってるわよ?」
「うん、そうなんだ。だから……」
「……?」
「だから、その……ぜひキミを……ボクに撮らせてもらえないかな?」
「え……? 私を?」
「我が家の麗しのお姫様を、ぜひ1枚」
「まあ! クスッ、ありがと。でも……ねぇ、ジョー。せっかくですもの、一緒に撮りましょうよ」
「え。だ、だけど……ボクは写真はあんまり……」
「そうそう、ジョーったらそうやっていつも撮らせてくれないんですもの!
えっと……あ、そこのベンチの上にカメラを固定して、セルフタイマーをかければいいわ。……ね?」

「う……」
「……いいでしょう?」
「〜〜〜;;; ……わかりました。仰せに従いましょう、お姫様」






「フランソワーズ、もう少し左に寄って」
「……こう?」
「OK……カメラの位置はこんなもんかな。よし、じゃあタイマー、かけるよ」
「ええ」


カチッ。ジ――……


「お、ジョーにフランソワーズじゃねぇか!
なぁ〜にやってんだ、2人してそんなとこで仲良く寄り添い合ったりして」

「ジェ、ジェットっ!///」
「ハインリヒも……!!///」
「ちょっ、ちょっと待った、ジェット!! 今……」
「ん……? あぁ写真か! 何だよ、写真なら俺も……♪」
「待てジェット! せっかくあの写真嫌いのジョーが写る気になってるんだから……」
「いいじゃねぇか、固いこと言いっこなしだぜ♪」
「いいからちょっと待ってろって! ……あ」


――パシャッ。




かくして、2ショット×2という奇妙な組み合わせで出来上がったこの写真は、
ギルモア研究所のリビング・TV上に大きく額入りで飾られることになった――とか。



present for Ryo Shimamura (@Archives MIRAGE)

 

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