〜 光と闇と 〜
 
― Story by Shion ―

 

 


現実と夢幻の狭間に浮かぶ、遥かなる時空の彼方
――そこには、ただ闇だけが存在していた



空と大地はひとつに溶け合い
虚ろに揺らめく波紋は微睡み……
静寂の闇を照らしながらも
次第に暗影の光に堕ちて彷徨う緋色の月が
氷のように冷たく微笑う



闇は光を覆い尽くし、最後の一片(ひとひら)となった光は
それでもなお闇を……



偽りの虚像に彩られた霧の中で
静かに沈黙を守り続ける運命の扉を開いたとき――
果たしてそこに真実の光は見えるのか……




 『失われし時間の覇者』 de l'image 





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『序の想歌』(C)【VAGRANCY】